H田かく語りき

日曜の夜になんとなくテレビを見ていたら、朝日テレビ系列のしくじり先生で、我が測量業界の大先輩である伊能忠敬を特集していたので、慌てながらも視ることにしました。テレビの内容を一言でいうと”面白い”でした。私の伊能忠敬像といえば、50~60歳から日本全国の測量を始めた事と、簡単な器具と歩測のみで現在の地図と比べてもあまり変わらない精度の地図を作成した。というのみで伊能本人のことなどはほとんど知りませんでした。例えば、生まれは漁師の息子(もともと武士ではなかった!)とか、頼まれたら断れない性格とか、若い頃は商人をしていて35億稼いだ(うらやましい!)とか、日本全国の測量も幕府の命令ではなく自分の目的(地球の広さを知るため!)とか、それまで参考書の一人物でしかなかった伊能忠敬がまるで会社の先輩のように身近に感じられるようになりました。私自身も、遠い将来に測量人の誰かに、こんな風に感じられるような人間になりたい!、と思った一日でした(もちろんしくじらない方向で・・)。